屋根の葺き替え工事とは？

屋根修理は、頻繁に行うものではありません。
そのため、全てを施工業者に任せっきりになっている人も多いのではないでしょうか。
きちんとした業者であればそれも良いでしょうが、中には悪徳業者も存在します。

悪徳業者に騙されないためには、あなた自身もきちんと知識を持っておく必要があります。
ここでは、屋根修理の方法の一つである「葺き替え工事」について見ていきましょう。

葺き替え工事とは

葺き替え工事とは、今ついている屋根材を剥がして、新しい屋根材を取り付ける施工方法になります。
反対に、既存の屋根材を剥がさず、上から重ねて施工する方法をカバー工法などと呼びます。

葺き替え工事のメリット

では、葺き替え工事にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

自由に屋根材を選択できる

最近は、技術の進歩によって様々な屋根材が出ています。
中には、耐震性を考えて軽さを重視したものや、防音性を高めたもの、断熱性を重視したものなどがあります。
また、メンテナンス不要の屋根材というものも存在し、外観・機能を含めて多様性が見られます。

そんな屋根材ですが、カバー工法では選択できないものもあります。
屋根材を二重にする構造上、取り付けられないものがあるのです。

しかし、葺き替え工事であれば、ほとんどの屋根材を使用する事ができます。

下地の調査・メンテナンスもできる

屋根材の下には、ルーフィングと呼ばれる防水シートと、それを支える野地板が設置されています。
これらは、屋根材を剥がさなければその状態を確認する事が出来ません。

葺き替え工事では、こういった下地の調査もまとめてできるのがメリットです。
たとえ屋根材が新しくなっても、下地の部分がすでに浸水していると、その部分が腐ってしまい、後々の修理が大変になります。

そのため、葺き替えを機にまとめて調査できるのは大きなメリットになります。

下地のメンテナンスの時期と合わせる事ができる

葺き替え工事によって、屋根材を交換する際、ルーフィングや野地板を同時に交換する事で、次回のメンテナンスの時期を合わせる事が出来ます。

例えば、屋根材は今回新品になるので、次のメンテナンスは10年から15年後で良かったとしましょう。
しかし、すでにルーフィングや野地板を10年使っているとしたら、5年後にはまた修理をしないといけなくなる可能性が高いです。
そうなると、下地だけを取り替えることはできませんので、一度屋根材も取らなくてはいけません。

このように、施工時期が部分ごとにずれていると、何度もメンテナンスが必要になり、その分費用も時間もかかります。
それであれば、まだメンテナンス時期が先の下地も、屋根材と一緒に交換し、耐用年数が同じくらいの素材を使って修理すれば、次回のメンテナンス時期も同じくらいになります。

葺き替え工事のデメリット

では、葺き替え工事にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

費用が高い

カバー工法に比べ、どうしても葺き替え工事は費用が高くなります。
既存の屋根材を撤去・処分するのにお金がかかりますし、施工期間が長くなりますので、その分の人件費がかかります。

高い技術力が必要

カバー工法は、既存の屋根材を撤去しないため、施工工程が少ないです。
そのため、比較的技術力のない施工業者でも請け負っている事もありますが、葺き替え工事には職人としての技術力が必要になります。

また、きちんとした能力のない施工業者が葺き替え工事をすると、数ヶ月から数年で雨漏りする可能性もあるので、注意しましょう。

工期が長く、その間家を使えない

前述したように、葺き替え工事はカバー工法に比べて施工にかかる時間が長いです。

また、既存の屋根材を撤去する際に、破片が飛んだり、埃がたったりします。
そのため、工事中は家を利用できないというデメリットがあります。

もしも雨が多い時期に施工してしまった場合には、雨によって作業が中断した分の工期が延長される場合もあります。

どちらの方法が適しているのかをまずは相談ください

葺き替え工事と、カバー工法。
この2つは、どちらが優れているということではありません。

場合によってはカバー工法の方が費用も少なく、短い工期で施工できますし、他の部分と一緒に施工をすることを考えた場合には、葺き替え工事の方が適している場合もあります。
しかし、一般の方が的確な状況判断をするのは大変難しいです。
そのため、どちらの施工が向いているのかなどは、是非プロである我々にご相談いただければと思っています。

私達渡辺瓦工業は、茨城県を中心として40年以上もの実績を持った企業です。
屋根修理に特に強い経験と実績を持っており、他社と比べてもその技術力は高いと自負しております。

また、大手企業などとは違って広告費用などにお金を投じたり、中間企業からのマージンがありませんので、同じ施工内容ならより安くより良い内容で提案できる自信があります。
是非一度ご連絡をいただければと思います。